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上京した人へ!【聞きなれない標準語をどう克服するか】Kansai dialect and Tokyo life

2024-06-04 | TOSHI

聞きなれない標準語をどう克服するか

皆さんこんにちは、TOSHIです。日本人女性です。

最近地方から上京、もしくは首都圏に来た皆さん、
「標準語が聞きなれない、気取っているようで時々ちょっとうっとおしい」
と思っていませんか?

私は思っていました。それをどう克服して今、どのようになったか、レポートします。

自分がこれしか話せないのに、標準語を聞くとざわざわした

東海地方出身ですが、実は、私の母語は標準語なのです。

神奈川県出身の母が、私をこの言葉で育てました。

私の地元の言葉が嫌だったわけではないのですが、自分の子供が標準語以外の言葉を話すと、なぜか気になったそうで、私が方言をおぼえてくると、
「ああっ、違う、違うのよォ」
と、とんできて直すこともありました。

地元の友達と話していると多少なまることもありましたが、私が、緊張していてもほぼ完璧に話せるのは標準語だけなのです。

だから上京するさい、「言葉には困らないだろうな」と思っていて、実際、話す方は大丈夫だったのですけれど、意外なことがありました。

私の実家は東海地方でも関西よりで、地元のアクセントは関西圏に属するそうです。

だから、私がうんと小さかった時をのぞいては、それまでの人生で私の周りで話されていたのは、ほとんどが関西圏の言葉だったのでした。

不思議なことですが、いざとなるとこれしか話せないくせに、東海から東京に出てくる前、まず横浜に来た時、変化と言葉にデリケートな私は、
「なぜ皆、こんな気取った話し方をするのだろう?」
と、聞くたびに激しく動揺していました。

いやいや、自分もこれからここでやっていくのだろうから同化しなければいけない、と、むりやり「じゃん」を強調して話した時、自分の体がけがれてしまったような嫌悪感をおぼえてしまったことを、はっきりと記憶しています。

もともと、私が関東に来るきっかけが、この言葉を教えてくれた最愛の母がこれからという時に急死したからで、一時は何も信じたくない気持ちになりました。

何も信じたくなくなって、これからどうするか。そこまで思い詰めていた私は、本当に大変な時を過ごしていたのです。

また、とある事情で私は横浜を去り、上京することになりました。

思いがけず上京して

そんな状態だったので、東京に出てきても、しばらくは大変でした。

東京の人の言葉は、横浜よりもっと気取っているように聞こえました。

意外なことが転機のきっかけになりました。

【世界で一番美しい川】憧れの東京・中央区暮らし⑤/Most beautiful river in the world
https://clubrosy.jp/topimg/2794.html

私はかねがね、東京の中央区に住めたらいいな、と思っていたのですけれど、その近くのシェアハウスに入って根気よく探していたら、手が届く範囲で、なかなかいい賃貸物件が見つかり、入居の審査にも通ったのです。

夢が叶って、プライバシーも得られた。賃貸とはいえ、守るべき素敵な城もできて、久しぶりに大分気分が上がりました。

私にはきょうだいがいるのですが、普段無口な人が、この時は、電話で「ばんざーい!」と言ってくれたのでびっくりしました。

時間も経っていて、少しずつ気持ちが安定してきた私にはいろいろなものが見えました。

東京の人々は、多少そっけないように見えても、他人にあまり干渉しないということ。

東京、首都圏には、いろいろな人の居場所があるのです。そのことに深く感動しました。

特に、中央区は地価が高い場所ですが、ずっとこの土地に住んでいる人もいて、場所によっては下町の気質というものも残っているようで、江戸っ子というべき人々には、独特のあっさりした優しさが感じられる人もいました。

ある程度好きなことをしても、ほとんど誰も、何も言わない。それに、なんてきれいな景色だろう……都心のわりに緑も多いし、高層ビルのスカイラインの美しさ、華やかさ、隅田川のおだやかさは何度見ても飽きないほどで、私の心を少しずつ癒してくれました。

苦しみから少しずつ解放されて、周りの美しさを認識することができるようになってきたこの頃から、私は、
「標準語は美しい。東京、首都圏の人が話す言葉は美しい」
と思えるようになっていきました。

要するに、変化にとまどっているか、その場所にまだ慣れていない、好きではないから言葉を多少うっとうしく感じるのであって、東京に慣れてきた、好きになってきたから言葉に対する抵抗感がなくなってきたのでした。

それができないから深く悩んでいる方もいるわけで、ちゃんとした答えになっていないかもしれないのですが、

・「物事は思い通りにいかないこともある」とある程度あきらめ、現状のいいところを探してみる

・「プランAが駄目ならBで」と、ある程度順応しようとしてみる

・多少ドライでも、選択肢の多さが東京・首都圏のよさ。いろいろな方法を試してみる

としか、今の私はいえません。少しでもお役にたつといいのですが。

ただ、逃げ場が多いのは東京のよさじゃないかな、と私は思っています。

私に起こった意外なこと

実は私は、関西弁フェチでもあるのです。これは今でもそうです。
私は三重県出身で、実家は関西ローカルテレビが観られないのですが、時々、地元で、関西喜劇や芸舞妓さんの番組は流れてくることがあるので、それを貴重なものとして録画して繰り返し観ては、「あー、本当は関西の大学に行きたかったなあ」と愚痴をこぼしていたものです。

ただ、私は関西弁が話せません。あれはそこで生活するか、小さい頃に習わないと、細かいアクセントが身につかないのではないでしょうか。

頑張って話そうとしても、
「不完全な関西弁ほど醜悪なものはない」
と関西人に言われたこともあります。

東京になれてきたころ、あー、お母さんのおかげで言葉には困らない、誰にもうるさいことを言われなくていいなあ、と一番ハイになっていたさい、なんと、この私が、ホテルのロビーで、とある紳士が話す関西弁を聞いた時、生まれて初めて関西弁を嫌う人の気持ちが分かってしまいました。

しかし、これは裏切りであります。このままではもう関西王国に入国できないか、無理やり行っても迫害されることになるかもしれません。これはある程度本当です。しかしこの時は、
「なんで?」
を、
「どうして?」
と裏声で言わなければ気が済まないほど、第一次東京いいなあブームが私の中で起こっていたのです。

それが、ある時、町中華屋さんに一人で入ったら、隣にいたのが単身赴任で上京した大阪の方々で、その人達の前で、とある関西芸人の物まねをしていたら、今度は、「東京いいなあブーム」がぶっとんでしまったのです。

東京の人は知らない人とあんまり話ししないみたいですからね。あと、粋なジョークはいいのかもしれませんが、特に女の人が笑いを取ろうとするとドン引きみたいです。私は東京出身の人から、
「自分から笑いをとるなんて、男でもやらないっすよ」
と言われました。

でも、その時、私は自分の壁をやぶったようで、その日から、東京の言葉も、関西弁も、両方とも美しい、と思えるようになったのです。

関西弁とのバイリンガルには多分なれないでしょうが……。世界で一番、関西弁が難しいと思います。

とにかく、東京に出てきてよかったです。あとは、ここか、どこかが早く自分のホームになるといいなと思います。

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