【東京、最後に燦然と輝く・田舎で意外だったこと】中年おしどり夫婦
2025-09-06 | TOSHI
どちらもよかったですけれど、神田明神のショップは、お江戸グッズや江戸の本のセレクションも充実していて、神道の関係の買い物も、なかなか買えなさそうなものがあって、とてもよかったです。カフェも好きでした。

その次は、秋葉原に移動して、大型の本屋である、「書泉ブックタワー」に行きました。
私達は2人とも本が好きなのですよね。お見合いで、夫が読書家であると知って、「こういう出会いを待っていた」と思いました。
2人で楽しく店内をぶらぶらしました。私は東京をテーマにした本や、同人誌のマンガを買って、東京ならではのセレクションだ、特に同人誌は地方ではなかなか買えないかもしれないな、とあらためて悲しくなりました。

その日の最後は、両国の「川﨑」という店で、生まれて初めてちゃんこを食べました。

このお店はミシュランにも載ったことがあるのですが、お店の人も愛想がよくて、元気で、江戸の下町気分も味わえて、よかったです。

うす味の鶏肉のお鍋で、おいしかったです。

また、東京最後の夜には、たまっていた有給休暇を消化しなければならない関係で、突然やめるかたちになった、夫の元職場の同僚の方々が送別会を開いてくださり、
「あいさつができてよかったよ」
「この会は永遠ですから」
「東京に来る時は知らせて」
などと言って、あたたかく送り出してくれて、ありがたい反面、悲しみが増幅して、倒れるように寝ました。

翌日は、引っ越しの疲れと、いよいよ東京を離れるショックで、悲しむ余裕もありませんでした。
そして帰郷。今まで住んでいた街には、駅前だけにでもスーパーが3つもあって、そのうちの1つは24時間営業。

これから住む部屋のそばにはコンビニエンスストアすらなく、そのことをつきつけられた私は、衝撃でボロボロ、本当にボロボロだったのです。

【田舎は、本や自分に、ゆっくりむきあえるかも】
夫は、地方ならではの広いマンションに住めることに浮き浮きしていて、また、あまり動じない人なので、転居に関する届けや手続きをするのに役所に行ったり、パスポートを申請したり、車を買う手続きをしたり、やるべきことをコツコツこなして、新しい街は、買い物できるところが少なくてもバスがたくさんあることを発見しました。私は、必死でそれについていっていました。

意外でしたが、料理と読書、特に読書がいい趣味になって、田舎暮らしに馴染めそう、と思うことがあります。
田舎は都会にくらべれば刺激が少ないですが、そのぶん、本や自分に、ゆっくりむきあえるかもしれません。








