人間関係を改善させたい人へ!ポテトサラダが私に教えてくれたもの【TOSHIの食のエッセイ】
2021-01-14 | TOSHI
皆さんこんにちは、ほぼ食レポ出身のライター、TOSHIです。女性です。
このような時世ですが、お元気ですか?
昨日、うちは、おうち焼肉で、タレも手づくりでした。ちょっと贅沢して、けっこういい肉を使い、韓国風のサラダもつくったんですね。
それで、今すぐはなかなか外出もしにくい感じですけれど、エキゾチックな感じでいいな、落ち着いたらまた遠くの旅行もしたいな、と思っていたんです。
ところが、まあ、偶然なんですけれど、切ったジャガイモがあまっていたので、その分は、
「ポテトサラダにでもしようか」
と思ったんです。なんというか、普通の。
『普通のポテトサラダ』って、なんとなく分かりますよね。カリカリのベーコンだとか、アンチョビだとか、ワインビネガーだとかは使っていない、そういうお洒落なものではない、あれです。
ジャガイモも、蒸したとかじゃなくて、もっとシンプルに加熱して、つぶして、たぶん、マヨネーズをむにーっとしぼって入れて、ハムとかキュウリも、ひょっとしたらワイルドに切って、ぐっぐっと、つくったサラダ。
ハムも、高級なものじゃなくて、スーパーで買った、もう切ってある薄いやつ。
ブラックペッパーはミルでひくんじゃなくて、コショーで。
私はもう、自分が食べた給食のメニューって忘れちゃったんですが、今、こういうポテトサラダって学校で出ますか?
コンビニ、買ったお弁当、外食、さまざまな機会で、ほぼ誰もが食べたことがあるでしょう。でも私は、正直いって特別好きではなくて、家ではつくらないし、こういう時世ですし、考えてみれば結構長い間、『普通のポテトサラダ』を食べていなかったんです。
【人間関係を改善させたいあなたへ】
私のようなものがいうのもなんですが、料理というのも、きっと天井のない世界です。
けれど、こういうときに、ちょっとでも時間と手間をかけて、少しでも専門的な知識、上手な方のレシピを、コツコツと勉強しておくと、その積み重ねとは馬鹿にならないものだ、と思っています。なんでもそうですね。
そこで、料理家の重信初江氏の、『「これ、おいしい」と必ずいわれる大絶賛レシピ』重信初江著(主婦の友社)という本を開いてみました。
そうすると、いろいろなサラダのレシピが載っている中に、
”男子の人気No.1 ポテトサラダ”
と書いてあったんです。
”宴会に男子がいるときは必須のメニュー。(中略)男子がいる宴会のときは、奇をてらわない、ごくごくふつうのメニューを2~3品入れるのが成功のコツ。「男子は食の安定を求め、女性は食の冒険を求める」というのが私の考えです。”
(『「これ、おいしい」と必ずいわれる大絶賛レシピ』重信初江著(主婦の友社)より引用)
それで、そのページにあったレシピ通りに、「ポテトサラダ」をつくってみました。
じゃがいもの加熱の仕方も含めて、決して難しい料理ではありませんでした。材料だって、珍しいものはない、材料の数も多くはないのに、これが本当においしかったんです。
きゅうりなどの野菜の水けに関することなど、コツはもちろんあるのですが、とにかくおいしかった。ポテトサラダってこんなにおいしいものなんだ、と驚きました。一緒に食べた人達も全員そういいました。
あと、それを食べた中に、男性の身内がいたんですけど、すっごく喜んでくれたようなんですよ。意外でした。
”「男子は食の安定を求め、女性は食の冒険を求める」というのが私の考えです。”
ここから先は、ポテトサラダがきっかけで、私が考えたことです。ただ私、なんか、目から鱗が落ちたんですよね。
「噛み合わないことがあっても、それが人間関係なんだ」って。
料理は大きな喜びになりうるものであると同時に、ストレスでもあります。
家庭料理は、つい、「自分が食べたいもの」「食べさせてあげたいもの」をつくりがちです。けれど、相手が食べたい、喜ぶものが本当は何であるのか考える。
「相手の立場や、気持ちを考える」――こんなにシンプルで、ともすると忘れがちなことは、実は人間関係を構築するさいの基本であり、また、問題を複雑化させないために忘れてはいけない、鍵でもあるのではないでしょうか。
こういう時世で、他のストレスもたまりやすい環境が、もう少し続くかもしれません。
自戒すると同時に、私がポテトサラダを通じて思ったことが、どなたかの役にたてば幸いです。
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